通り雨
通り雨 出発の時刻を 煙らせて
届かない 叶わない 夢もあるよと
朝焼けのスリップ 砂漠のうねりに
オアシスを求め 彷徨う
微かな体温を 気付かぬふりして
生暖かい声で答えた 最後の日
通り雨 出発の時刻を 煙らせて
見送った 遠ざかる あなたの瞳
通り雨 やまないで 涙が乾くまで
癒せない 痛みにも 意味があるよと
時は戻せないの 分かっているけど
止まないアラームよ 待って
痛いほど抱いたって 壊れはしなかった
霞む窓にはなんて奇麗な 通り雨
どうか 怯えないで わたしの愛に
始発の地下鉄の 黒い 闇の 中へ
通り雨 出発の時刻を ひからせて
戻れない 怖くない あなたがいれば
通り雨 やまないで まだあと 少しだけ
晴れた空 虹の橋 あなたがいると
信じてるから