top of page

CHAIR


もしもこの僕に 立派な生殖器が

あればすぐにでも 君を奪えたのに

だって僕は ただのCHAIR

起ってんのは ささくれさ


けれどその晩に 君は羞恥を捨て

放尿SHOW 見せ付けて 僕を楽しませる

たっての希望は その顔に

苺ジャムを 塗り付けたい


壊された座右の銘 塞がれた左右の眼

さぁ今日は 何に怯え踊り狂う

喘ぐ夜は日毎増え 捻れてく左脳のPAIN

残酷だ


そしてある日から 君は動かなくなり

部屋に残された 僕に集る害虫

いっそ僕は 山奥の

粗大ゴミに なりたいよ


飾れた皮肉なNAME 犯罪の台風の目

哀れな 顔に触れて何を思う

僕は何も悪くないよ 泡吹いて死ぬ事も

出来ずに


鎖された暗闇で 黒いマスクの男を

待っている ずっと

bottom of page