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ポケットに愛をつめこんで


黄昏に照らされる午後

かけてゆく 子供の声

あの頃と変わらず 暮れる通学路


喧嘩して逃げ込んだ路地

忘れてた 涙の訳

ポケットに入れてた

宝物はもう なくしたけど


ポケットに愛をつめこんで

遥かな時空を飛び越えて

本棚の隅の ほこりかぶった箱は

突然目覚めだすファンタジー


記憶の中の宝物は

誰にも奪えはしないから

右手の温もり 冷めないよう

そっとポケットに しまおう


時は過ぎ 大人になって

沢山の事を知って

それでも分からない

意味を知るのは そう 先の話


ポケットにつめてた手紙は

くしゃくしゃに縮んでしまった

大切なものも うっかりしてる時に

ふいになくしてしまうんだけど


記憶の中の愛する人は

いつまでも心にいるから

いつでも想ってる 気持ちだけ

忘れないように 刻もう


ポケットに愛をつめこんで

遥かな時空を飛び越えて

本棚の隅の ほこりかぶった箱は

突然目覚めだすファンタジー


記憶の中の宝物は

誰にも奪えはしないから

右手の温もり 冷めないよう

そっとポケットに しまおう しまおう

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