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ポプラに会いにゆく


大切なひとに会える この原動力は

胸を 湿らせている

記憶の裏路地に止めた 赤い自転車 乗れるか?

錆になった日々をこえて


白い雪が降り積もった 六月の空に

駆け出す 撫でる風に まかせて


ポプラに ポプラに 会いにゆくのは

なくした景色を 取り戻すため

僕らに 僕らに 降り注ぐ陽は

いつまでも やさしく 抱きしめてくれた


花束を選び 笑う あの娘もきっと

誰かに 愛されてるよ

旅人は 何も持たず 戻ってきても

新しい 何かを 手にしてるもの


広い 深い 谷底でも 這い上がれそうさ

見えない翼 胸に宿して


ポプラに ポプラに 会いにゆくのは

燃やした写真の 灰を撒くため

こんなに こんなに 頑張ってるんだ

変わらずに ここにいてくれて ありがとう


微かに 聞こえる 足音 混じってゆけば

笑って 泣いてる 僕がいるんだ


ポプラに ポプラに 会いにゆくのは

なくした景色を 取り戻すため

荒んだ明日に 射し込む光よ

ポプラに ポプラに 会いにゆくんだ

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