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ムーンライト・シンガー


真昼に浮かぶ月が 鏡のように似てた

誰も知られず 独りぼっちで浮かぶ

日が街へと落ちれば 星を身にまとうわ

目線を上げ

着心地の悪い胸を張って 熱いライトに立つ


ムーンライト 私は歌います

誰かに嘲られたとしても

辛い気持ちは どこかへと置き忘れて

傷を舐め合うように 今夜も 誰かを照らすよう


ふいに折れた鉛筆の 先を眺めていた

カーテン開け

窓に手をかけた私の瞳に そっとキスした月


ムーンライト 私は歩きだす

誰にも示されない人生を

暗い夜道は 何もかも陰に溶けて


白い雪が街並みを染める 忘れない痛み 喜びも全てを

名もない物語に変えながら 積もってく


ムーンライト 私は生きている

私が私のために

ムーンライト 明かりがどこまでも差し込むように

傷も慈しむように 今夜も あなたを照らすよう

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