top of page

勝手に触るな


効き目があるかさえ

分からないくらいに安いサプリを

飲み干した感触

喉を締め付けてるそれに引っ掛かる


台所に並んだビル街

目覚めたって朝はこない


勝手に触れば

願いも夢も遠くへ流される

Break an impending wall

勝手に触るな

自分の価値は自分で決めていく

けれど抱き締めて離せない


手術時間よりも

長く化粧品を顔に塗りたくっている Lady

それに比べ何も

隠す術を知らない僕を見てくれ


午後の空の軟らかい雨さえ

包み込めぬ刺を持ってる


勝手の分からない

空のファイルを抱えて待ってる

Break an impending wall

きっと気付いてた

孤独な未来を暗示していたと

ひとり確かめて泣いている


片方だけ付けたイヤフォン

もう片方からは現実を

体内に取り込む

両方が交ざり合うなんて事は幻想に等しい


勝手に触れば

願いも夢も遠くへ流される

Ruin an impending wall

勝手に触るな

自分の価値は自分で決めていく

手始めに僕を葬ろう

bottom of page