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青いドレス


突然分からなくなる

いつもの君がいなくて

素足をくぼみに揃え 暗い暗い

部屋の隅で留まっている


思わず僕は右手を

伸ばしてみたりするけど

冷たい肩に触れれば 深い深い

底無し沼へ落ちてくようで


青いドレスを身に纏って踊る君の目は

何を見ている それさえも分からない

軽い言葉で慰めて笑う二人には

今はもう...


解けない魔法なんてない

開かない扉なんてない

心じゃ分かっちゃいるけど 弱い弱い

君にだけは使えはしない


青いドレスを身に纏って踊る君のネガ

増えていた事 知らないで過ごしてた

気に留めなかった出来事に隠れ揺れている

君が僕を見てる


明日だって間に合うって踊る僕の目は

怯えてみえる 自分さえ気付けなくて

例え二人が離れてく それでもいいから

想い 伝える


青いドレスを身に纏って踊る君の目は

何を見ている 僕を見て笑ってほしい

どんな言葉で慰めて笑う二人には

何が見えるだろう


淡い空が暮れる

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